若者よ、今すぐこれを読め![上京物語(喜多川泰)]

 

学生時代から他人との勝負は始まっている。

受験による競争。

そこで一旦、勝者と敗者が決まり、勝者は一つの成功体験を積む。

数年のモラトリアムが過ぎ去った後、就職活動による競争が始まる。

少しでも条件の良い企業に就職するために、学業を二の次にして就職活動に取り組む。

そこで、無事内定が得られると、また新たに一つの成功体験を積む。

次は、企業内の出世競争が始まる。

そこで他人より成果を挙げられると、さらに一つの成功体験を積む。

こうして成功体験を積み上げることにより、ロールモデルのような人生を送ることができます。

車を買うこともでき、結婚もでき、わりと住み心地の良い住宅を買うこともできるでしょう。

世の中の大きな流れである「常識」に乗った人生を送ることができるわけです。

多数派に所属していて、自分の人生が勝ち組側に入っているうちは、あまり世の中の常識を疑うということをしません。

「自分は今幸せに生きている」

30代前後の頃は、世間一般的にそう思えている人が多いと思います。

失うものがなければ果敢に挑戦できたかも知れないが、まっとうな人生を送っていたがゆえに、少しの願望を我慢して、安定した人生を送ることが正しいと考える人がほとんどのようです。

それでは、そこから先、40代、50代になった時、あなたは自分の人生に対してこれで良かったと思えるのでしょうか?

 

若者よ、今すぐこれを読め。

本書では、都会での成功を夢見た一人の若者が、安定した企業に入り、ロールモデル通りの人生を歩んでいく様を疑似体験するところから、物語が始まります。

途中で何回も成功者になるための欲望がでるのですが、結局挑戦ができないまま結婚や住宅購入などといったイベントを進めていきます。

そのイベントに参加した主人公は幸せでした。

自分は充実した人生を送っていると実感していました。

その後、10年以上が経ち、主人公はどうなっていたでしょうか。

そこには、かつての挑戦的な表情が消え、子供の教育費や住宅ローンの圧迫により、身動きが取れなくなっている主人公がいました。

「こんなことならあの時挑戦していれば」

「いや、しかたがなかったんだ」

そうやって、一人で押し問答を繰り返している主人公がいました。

何がいけなかったのでしょうか?

 

世間の価値観と自分の価値観

人は皆、生まれた時は何も知りません。

そこから成長していく過程で常識を覚えていきます。

自分の価値観と世間の価値観がズレてしまうことは誰しも経験することだと思いますが、大抵の人はそこで、世間の価値観に自分を合わせてしまいます。

ですが、常識というものは絶対ではありません。

昔は地球は丸くありませんでしたし、90年代に女子高生だった人はかつての自分の写真をみて、なぜルーズソックスはあれほど流行ったのかと疑問に思うでしょう。

考えてみたらおかしなことが、当時の常識や流行に流されて、まかり通っていることがあります。

本書では、一つの常識的な人生を疑似体験した後、いかに常識と成功がかけ離れているか、いかに常識を突き破り常識の外側から物事を眺めることが大切かを教えてくれます。

 

アインシュタインは言いました。

「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。」

 

あなたがこれからも人生の成功について、深く考えたくないのであれば、本書は必要ないでしょう。

あなたがこれから自分の信念を貫きたいのであれば、本書は必読書になるでしょう。

上京物語 [ 喜多川 泰 ]

感想(13件)

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