過去の悔しい気持ちにケリをつけろ!僕は資本主義社会で劣等感を克服する

エッセイ.あの時流した血の涙

100メートル走という競技がある。

あなたは知っているだろうか…、といえば、馬鹿にするなという返事が返ってくるだろう。

いうまでもなく、100メートル先の目標地点に誰が一番早くたどり着けるかを競う競技が、100メートル走だ。

中学生時代、足が遅かった僕は、この100メートル走が嫌で嫌で仕方がなかった。

普通は50メートル走のタイムを2倍したものより100メートル走のタイムのほうが速いのが当たり前なのだが、そこで持ち前の馬力のなさを発揮するのが僕で、50メートル走のタイムを2倍したものより、100メートル走のタイムのほうが遅かった。本当に遅かった。

同級生の背中がどんどん遠くなるのを見て、こう思った。

「同じ男であるのに、こうも能力が違うものか…」

プライドをずたずたにされつつも、先生がこの競技を行うと決めた以上はやるしかない。

足の速くて女子にキャーキャーいわれている彼らはこの競争の主人公で、僕はとにかく目立たないように一言も言葉を発しない、村人Aそのものだった。

「俺たちは足が速いかもしれない。でも、同級生の中には”ヤマダ”のように、足が遅いやつもいる。あいつらに悲惨な思いをさせないように、俺たちはわざとゆっくり走ろうじゃないか!」

日本全国探し回っても、こんなことをいうやつにはめぐり逢えないだろう。

足の速い彼らは、普通に全力疾走して、女子にキャーキャーいわれていた。

彼らのそんな姿を見て、僕は血の涙を流していた。

なぜ、このような話をしたのかというと、世の中には100メートル走に限らず、様々な競争があふれていると感じたからだ。

その一つが恋愛である。

2016年現在、恋愛市場は経済と同じように自由化されており、家同士で結婚することなんて、どこぞのエエところのボンボンやお嬢以外ではありえないだろう。

男女は自由に付き合っても良いのだが、そこでも残酷な競争が存在する。

「動物的な強さ、イケメン、話の面白さ、財力」など、様々な要素で相手にとって価値のあるものを提供し、その対価として惚れさせるという一つの競争だ。

若い頃はイケメンが圧倒的に有利だが、次第にイケメンは優位性を保てなくなり、最終的には財力がすべてとなる。

ある日突然目があった一目惚れの異性と両思いになることなど滅多になく、その滅多も結局イケメンと美女がすべて持っていくことを、僕のような人間は意識しておかなければならない。

恋愛市場にも残酷な競争が存在するのだ。

「俺たちはたしかにモテるかもしれない。でも、同級生の中には”ヤマダ”のように、女にモテないやつもいる。あいつらに悲惨な思いをさせないように、俺たちはわざとモテないよう振る舞おうではないか!」

日本全国探し回っても、こんなことをいうやつにはめぐり逢えないだろう。

モテるやつらは、全力で女の子に話しかけて、可愛い彼女をゲットしている。

彼らのそんな姿を見て、僕は血の涙を流していた。

そんな僕も、もう大人になった。

そして、大人になった僕には、向き合わなければならない大きな競争が存在する。

その名は「資本主義」だ。

世の中には、お金持ちと貧乏人が存在する。この文章を読んでいるあなたなら薄々気がついているかも知れないが、こんな文章を書く僕が大金持ちであるはずがない。

しかし、自分が今まで弱者だったからこそ、強者の側から何ら施しがないことは痛いほど理解している。

「俺たちはたしかにお金持ちかもしれない。でも、世の中には”ヤマダ”のような貧乏人もいる。あいつらに悲惨な思いをさせないように、俺たちはあいつらにお金を配ろうじゃないか!」

日本全国探し回っても、こんなことをいうやつにはめぐり逢えないだろう。

お金持ちのやつらは全力でお金を稼ぎだし、この世の春を謳歌している。

僕はここでも血の涙を流さなければならないのだろうか…

しかし、この競争から目を背けてしまうと、100メートル走の競争とは比べ物にならないくらいの血の涙を、僕は死ぬまで流し続けなければならないだろう。

だから僕は、この資本主義という競争のルールには、意地でも食らいついていこうと思う。

貧乏な自分を否定し、貧乏な自分を嫌い、ライバル達に自分の背中を見せよう。

幸いなことにライバル達は出世競争に夢中であり、この競争の本当の勝者は

「ビジネスを所有し、そのビジネスを大きくしたやつら」

だという事実に気がついていない。

僕は資本主義で全力疾走すると決めた。

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